Uターンをして神楽を本格的に
「父親が神楽をしていたので、その影響です。小さい頃から一緒にやっていました」。そんな堀内さんは、県外の大学へ進学して、一旦は神楽から離れていました。しかし、就職をきっかけに岩国に戻ると、再び神楽に取り組み始めました。
神楽の練習は、週2回、車で1時間以上かかる錦町で行わます。自動車販売店の営業職のため、仕事で行けないこともありますが、出来るだけ参加しています。週末の本番公演ともなると、有給休暇をとって出演することもあるとのことです。
「神楽を披露して、お客さんに喜んでもらえることがやりがいです」と、キラキラした目で語ってくれました。
神楽は仕事にも役立つ!?
神楽は、「営業の仕事にも役立っている」と言います。お客さまに伝えると、話のネタにもなるし、自分のことを印象付けることができるからだそうです。
「いつやるの?今度、見に行くよ」と言ってもらえることもあるそうです。
地元への恩返し
「神楽を通して、今までお世話になった地元に貢献し、少しでも恩返しできたら・・・」
神楽の活動は40~50代が中心ですが、、「これからは、自分たち若い世代が引っ張っていけるように頑張って、この伝統を引き継いでいきたい」と力強く語ってくれました。
最後に地元での就職を考えている学生への助言を求めると、こんな話をしてくれました。「地元の同年代やお年寄りは、自分のベースを作ってくれた人たちです。その人たちと、神楽を通じてずっと繋がって、そこが自分の落ち着く場所にもなっています。これがあるから仕事も頑張れるのかなって思います」。
堀内さんにとって、仕事と神楽はまるで、車の車輪のようです。